『雀骨』第26話では、ソ・ムウィが北晋の応王を信じ込ませるため、両軍の前でイ・モクへの反逆を装う死間之計を仕掛けます。一方、過去の過ちに苦しんできた郡主イ・ナックンは自ら毒を飲み、ソ・ムウィの潜入工作を成功させるため敵陣の前で矢の標的となります。さらにサ・ガオは火器の図面に欠陥を仕込み、仲間を守る手を打ちます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 話数 | 第26話(全28話) |
| 原題 | 雀骨(Que Gu) |
| 作戦名 | 対北晋の死間之計 |
| 重要兵器設計図 | 火鶏鱗(大型火器装置) |
北征に向けた密偵排除と人質交換の駆け引き
全28話の終盤へ向けて緊張感が一気に高まる『雀骨』(原題:작골)第26話では、北征へ出発する軍の背後を守るため、宮中に潜む北晋の密偵網を一掃する緊迫の捜査が進められます。
ソ・ムウィと斉王イ・モクは巧妙な罠を仕掛けて密偵ア・チャンを捕らえ、長年宮廷に巣くっていた情報網を明るみに出しました。貴重な情報源を確保したことで、サ・ガオは危険な大型火器装置である火鶏鱗の図面を交渉材料に使い、捕らわれていた重要な人質たちの救出を試みます。

しかし、最前線ではさらに過酷な駆け引きが待ち受けていました。冷酷な応王はソ・ムウィの忠誠心を確かめるべく、捕縛した配下たちを激しく拷問し、北辺の防衛地図を引き渡すよう迫ります。ソ・ムウィは応王の強い猜疑心を逆手に取り、都を奪還するための密約を取り交わそうと動きますが、応王は北晋の勅令を盾に、郡主イ・ナックンを両軍の対峙線の前へ引きずり出し、彼女の生死をソ・ムウィ自身の手で決めろと非情な選択を突きつけます。

両軍の前で繰り広げられたソ・ムウィの死間之計
対陣する両軍の視線が集中する中、馬上に立ったソ・ムウィは自ら弓を引き、公然と裏切り者としての道を選びます。広野に響き渡る声でイ・モクを激しく非難し、かつての戦友たちを自らの謀反の証人へと仕立て上げました。
この行動は、みずからの名声を地に落とし、味方すら欺くことで敵を完全に信用させる古典的な謀略、死間之計そのものです。

少しでも動揺を見せれば即座に命を奪う応王に対し、口先の説得だけで北晋の警戒を解くことはできません。ソ・ムウィは自軍からの本物の怒りを引き出し、迷わずイ・ナックンに向けて矢を放つ姿勢を示すことで、応王の疑念を完全に打ち砕きました。
緊迫した軍営の場面で登場人物たちが身につけていた重厚な装束や深紅の羽織については、『雀骨』第26話の衣装解説で詳しく紹介しています。
イ・ナックンが選んだ毒杯と贖罪の覚悟
かつて自らの過ちによって多くの命が失われたことに、イ・ナックンはずっと深い自責の念を抱き続けていました。北晋の処刑人に命を委ねるのではなく、自らの尊厳を守り抜くため、彼女は牢の中でひそかに遅効性の猛毒をあおる決断を下します。

戦場へ出る前、彼女は密かにソ・ムウィのもとを訪れ、敵の手にかかるのではなく、彼の放つ矢によって命を終わらせてほしいと願い出ていました。

彼女の命を懸けた最期は、ソ・ムウィの偽装離反に決定的な真実味を与え、同時に権力への野心に憑りつかれた実兄イ・モクの目を覚まさせる強烈な警告となります。鮮やかな赤い外套をまとった彼女は、夫ム・リョンウとの過去の因縁を断ち切り、静かな覚悟をたたえながら矢の軌道へと進み出ました。

サ・ガオの緻密な偽装工作と最終回への伏線
前線から離れた場所では、サ・ガオが冷静な知略を働かせていました。火鶏鱗の設計図面を敵側に手渡す際、彼女は主要な構造部分にひそかに手を加えていました。この改ざんによって、北晋軍がこの火器兵器を作動させた場合、自陣を巻き込む致命的な爆発事故が起きる仕組みになっており、ソ・ムウィが生還するための逃げ道が用意された形です。

残り2話を残すのみとなった物語には、まだ多くの重要課題が残されています。
- ソ・ムウィの命の期限: 服用している煎じ薬の効果は約2か月しか持たず、復讐を果たした後に生き残れる猶予はわずかしかありません。
- 争奪が続く鉄鉱山と雀骨令: 応王とイ・モクの双方が、雀骨令による太平の予言が眠る争峰嶺の鉄鉱鉱脈を追い求めています。
- 謎に包まれた夫人の報告: 陣営の偵察兵から、ソ・ムウィの正妻を名乗る正体不明の女性が応王の陣地に現れたとの急報が届きます。
これまでの政治的な因縁の始まりは『雀骨』第12話あらすじ解説で振り返ることができます。また、ソ・ムウィの健康の危機と戦いの行く末については『雀骨』第28話の結末解説で確認できます。
よくある質問
なぜソ・ムウィは第26話で自らの味方を公然と裏切る行動に出たのですか?
ソ・ムウィは死間之計と呼ばれる高度な偽装離反を実行しました。両軍が対峙する戦場でイ・モクを公然と非難し、自身が反逆者となった芝居を打つことで、極度に疑り深い北晋の応王の警戒を解き、完全な信頼を勝ち取るためでした。
イ・ナックンが自らソ・ムウィの放つ矢の前に進み出た理由は何ですか?
イ・ナックンは過去の罪悪感からすでに牢内で遅効性の毒を飲んでおり、敵に処刑されるのではなく誇りある最期を選びました。彼女の死はソ・ムウィの潜入工作を成功させる決定打となり、野心に走る兄イ・モクを強く揺さぶる結果をもたらしました。
サ・ガオが敵陣に渡した火鶏鱗の図面にはどのような意図がありましたか?
サ・ガオは火鶏鱗の兵器図面をそのまま渡したのではなく、構造上の欠陥をひそかに仕込んでいました。北晋軍がこの兵器を実戦投入した際に暴発を招くよう設計されており、敵軍の戦力を削ぎながらソ・ムウィの生存を裏から支援する策でした。