『ミスター・サンシャイン』第23話では、クドウ・ヒナとコ・エシンが手を組み、日本軍が集うグローリーホテルを爆破します。駆けつけたユジン・チョイとク・ドンメにより救出されるものの、重傷を負ったヒナはドンメの背中で静かに息を引き取りました。一方、義兵の拠点が危機に陥るなか、エシンの従者ふたりがおとりの輿を引いて敵を引きつけ、仲間の脱出を守るために立ちはだかります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | ミスター・サンシャイン |
| 話数 | 第23話 |
| 主な舞台 | グローリーホテル、海辺、義兵の拠点 |
| 主要な対立 | 義兵陣営と日本軍占領勢力 |
誇りを懸けたグローリーホテルの爆破
大韓帝国の軍隊解散を経て、日本軍の首脳部は祝宴の場としてグローリーホテルを占拠しました。愛着ある拠点を敵の手中に奪われたホテルの主、クドウ・ヒナは、ただ屈することを選びませんでした。無実の従業員たちをあらかじめ安全な場所へ逃がしたうえで、建物全体に火薬を張り巡らせる孤独な計画を進めます。
導火線に向き合うその現場に、思いがけず姿を現したのがコ・エシンでした。『ミスター・サンシャイン』(原題:미스터 션샤인)の物語の中で、これまで異なる道を歩んできたふたりの女性が、占領軍幹部を討つという同じ志のもとで視線を交わし、ためらうことなく手を結びます。

響き渡る軍靴の足音を背に火が放たれると、巨大な轟音とともに建物は炎に包まれ、街路へと破片が降り注ぎました。

爆風によって激しく吹き飛ばされたふたりでしたが、ちょうど朝鮮へ足を踏み入れたばかりのユジン・チョイとク・ドンメが、空を覆う黒煙に気づいて駆けつけました。崩れ落ちる熱気のなか、ふたりは大切な人を瓦礫の中から抱き起こします。当時の緊迫した衣装のディテールは『ミスター・サンシャイン』第23話の衣装解説でも取り上げられています。
海辺の別れと残された真実
爆発によって致命的な傷を負ったヒナは、自らの命が長くないことを悟っていました。彼女がドンメに望んだのは、母が眠る静かな海辺へと連れていってもらうことでした。
押し寄せる波の音を聞きながら、ドンメの背中に身を預けたヒナは、胸の奥に閉じ込めていた言葉を静かに紡ぎ、冷たい潮風のなかで穏やかに旅立ちます。

誰よりも互いの孤独を分かち合っていた友を失い、涙を流すドンメ。しかしヒナは最後の瞬間まで、朝鮮の民を守る手立てを怠っていませんでした。

高宗皇帝へと届けられた彼女の書面には、爆破が日本人ホテル経営者である自らの単独犯行であることが明記されており、無辜の町民へ責任が転嫁される道を防いだのです。市街へ戻ったドンメは武臣会の本拠地へと向かい、刃を振るって自らのケジメをつけるための戦いへと身を投じます。

隠れ家での再会と深まる覚悟
一方、人目を避けた隠れ家で、ユジンは傷ついたエシンのそばに寄り添い、彼女が意識を取り戻すのをじっと見守っていました。
目を覚ましたエシンは、目の前にいるユジンの姿を哀しみが見せた幻ではないかと疑いますが、触れ合った手のぬくもりに安堵し、こらえきれず涙をこぼします。

どんなに険しい道であっても隣にあり続けるというユジンの存在に支えられながらも、ヒナの死を知ったエシンは銃を握る手に力を込め、散っていった仲間の志を継ぐ決意を固めます。

ふたりの積もり重なる想いは『ミスター・サンシャイン』第18話あらすじ解説でも胸を打ちました。さらに登場人物たちの佇まいに込められた背景については『ミスター・サンシャイン』第18話の衣装解説もあわせてご覧ください。
迫る危機とおとりの輿が託した未来
山あいの義兵拠点にも暗雲が垂れ込めていました。密告者パク・ヒョンギの手によって、義兵の名簿が親日派のイ・ドクムンへと渡ってしまったのです。

隊長ファン・ウンサンの名に加え、名門の令嬢であるエシンが武装抵抗に深く関わっている事実が敵の知るところとなります。
野営地には解散軍人や負傷した兵士、避難民が集まっており、敵の捜索の手がすぐそこまで迫っていました。ファン・ウンサン隊長は日没前の緊急移動を決断します。

険しい山道を通って大勢を安全に避難させる時間を稼ぐため、街へ通じる本道におとりを走らせて敵の目をそらす作戦が立てられました。その役目を自ら引き受けたのが、幼い頃からエシンを守り続けてきたヘンナンアボムとハマンテクでした。

エシンの輿を堂々と引き連れて本道を進むふたりを、暗闇の中で追っ手が取り囲みます。死を覚悟した極限の状況のなか、ハマンテクは長年連れ添ったヘンナンアボムへ穏やかな笑みを向けました。

言葉にすることはなかった深い情愛を確かめ合うように、そっと重ね合わされたふたりの手。立ち込める銃声のなか、ふたりは輿の傍らに立ち続け、義兵たちが脱出するための尊い時間を命懸けで守り抜きました。
よくある質問
クドウ・ヒナはなぜ自らのホテルを爆破したのですか?
日本軍幹部が集まる宴会を狙い、占領の拠点を壊滅させるためです。無関係な使用人をあらかじめ避難させた上で火薬を仕掛け、事件後に朝鮮の民衆へ報復が及ばないよう自身の単独犯行を明記した書面を残しました。
ユジン・チョイとク・ドンメはどのようにして現場へ駆けつけたのですか?
朝鮮の地へ戻ったばかりのふたりが、市街地から立ち上る爆発の黒煙を目撃し、ためらうことなく火災の中へ飛び込んでエシンとヒナを救出しました。
ヘンナンアボムとハマンテクがおとりの輿を引き受けた理由は何ですか?
密告によって義兵の名簿が敵へ渡り拠点が迫るなか、傷病兵や仲間たちが山中を抜けて移動する時間を稼ぐため、目立つ本道を通って敵の追手を自分たちへ引きつけました。
爆破後に無実の民衆を守るためヒナが講じた手段は何ですか?
自ら作成した書面を高宗皇帝へ届けさせ、ホテルの爆破は日本人経営者である自身の計画と実行によるものであると記録に残すことで、民衆への濡れ衣を防ぎました。