本文へ移動
Nandagorae Japan
English
ドラマガイド

『サムダルリへようこそ』第14話あらすじ解説|20年の悲しみを越えた許しとふたりの誓い

黒い玄武岩が広がる海岸の小道を一列になって歩く黒服の人々

『サムダルリへようこそ』(原題:웰컴투 삼달리)第14話では、チョ・ヨンピルとチョ・サムダルが家族の痛みを越えて互いを選ぶ決意を固めます。母プ・ミジャの死以来、20年もの間悲しみに囚われていた父チョ・サンテに対し、サムダルは寺院で生涯ヨンピルだけを愛し続けると誓います。その純粋な言葉に心を打たれたサンテは、涙ながらにふたりの愛を心から許します。

項目内容
話数第14話
韓国タイトル웰컴투 삼달리
韓国放送日2024年1月14日
放送局JTBC
総話数全16話

20年の歳月と家族を縛り続けた悲劇の記憶

※第14話の結末に関する記述を含みます。

サムダルリの街を包んでいた重い空気は、海女のプ・ミジャが命を落としたあの悲劇の日から始まりました。突然の別れが残した深い傷跡は、残されたふたつの家族の時間を20年ものあいだ止めてしまったのです。『サムダルリへようこそ』第13話のあらすじ解説でも触れられたように、8年前にチョ・ヨンピルとチョ・サムダルが別れを選ばざるを得なかったのは、決して愛情が冷めたからではなく、家族の消えない悲しみがふたりの前に立ちはだかっていたからでした。

夜の屋外で地面に座り込み、涙を浮かべて必死に見上げる女性

かつての葬儀の日、コ・ミジャは地面に泣き崩れながら最後の別れを許してほしいと必死に縋りつきましたが、深い絶望に打ちひしがれたチョ・サンテから冷たく拒絶されてしまいました。そのときの痛ましい記憶は、長い年月を経ても子どもたちの胸に重く影を落としています。庭先で姉のチョ・ジンダルと妹のチョ・ヘダルは、サムダルがなぜ自分の幸せを手放して耐え忍ばなければならなかったのか、その真相を知ることになります。けれど、もう自分の気持ちを偽って隠す道は選びませんでした。

互いの本音と隠してきた年月の重み

人目を避けて静かに並んで座ったヨンピルとサムダルは、これまで心の奥底に閉じ込めていた素直な感情を語り合います。サムダルは別れた後、舌を噛まないよう注意してくれるヨンピルが隣にいないため、大好物だった飴を一切口にしなくなり、ソウルで寝る間も惜しんで仕事に没頭していた日々を明かしました。

ヨンピルの過ごした時間もまた胸に迫るものでした。サムダルがつらさのあまり記憶を消し去ろうともがいていたのに対し、ヨンピルは一日たりとも彼女との瞬間を忘れまいと懸命に心に留め続けていたのです。お互いを想う気持ちが途切れていなかったことを確かめ合ったふたりは、立ちはだかるサンテの頑なな反対にも、今度こそ手を携えて一緒に立ち向かう覚悟を決めました。

夜の明かりを背に、ベージュのニットを着て涙ぐみ口元をすぼめる男性

一方で、そんなふたりの強い結びつきを遠くから見つめていたのがプ・サンドでした。幼少期から30年かけて築かれたふたりの空間には、自分が入り込める隙間などどこにもないと悟った彼は、サムダルの重荷にならないよう静かに身を引き、ひとりでお酒を飲みながら報われない恋心を飲み込みます。海辺の風情が漂う落ち着いた着こなしは『サムダルリへようこそ』第13話の衣装解説でも取り上げています。

罪悪感からの解放と明かされた父親の不安

実家へ戻ったサムダルは、母親のコ・ミジャに対してヨンピルと再びやり直すことをはっきりと伝え、これ以上罪人のように縮こまって生きるのはやめてほしいと訴えかけます。娘の真っ直ぐな言葉に背中を押されたミジャは、作りたてのウニ入りワカメスープを携えてサンテの家を訪れました。

室内でグレーのチェック柄シャツを着て、口を開き強い表情を見せる女性

突然の訪問にサンテは怒りを露わにしますが、ミジャは引くことなく意志を伝えました。かつて亡き友プ・ミジャと交わした約束がある以上、ヨンピルは自分にとっても大切な息子であり、20年続いた遠慮と罪悪感の暮らしを今日で終わらせると宣言したのです。

仕事から戻ったヨンピルはそっと部屋を覗き、おかずがすべて父の好みに合わせて作られていることを伝え、食事をとるよう優しく勧めます。その夜、地元の飲食店では酒を交わしながらチョ・パンシクがサンテに対し、残された若者たちがどれほどの痛みを背負ってきたのかを感情的に問い詰める場面がありました。瓶が割れるほどの激しい衝突の中で、サンテは長年胸に抱えていた本当の恐れを吐露します。年齢とともに視力が落ちていくなかで、毎晩写真を見つめなければ愛する妻の顔を忘れてしまうのではないかという切実な恐怖でした。

寺院での対峙と心からの許し

激しい感情を爆発させたサンテは休暇を取り、妻の位牌が安置されている寺院へと姿を隠しました。父が築いた悲しみの壁を前にヨンピルが途方に暮れるなか、自らその場所へ向かったのはサムダルでした。

寺院の境内でお互いに向き合ったサムダルは、取り乱すことなく穏やかに語りかけます。サンテが抱える怒りや悲しみをまっすぐに受け止め、幼い頃に優しく可愛がってくれた記憶を振り返りながら、その激しい怒りの根底には亡き妻への一途で深い愛があることを理解していると伝えました。そして、どうしてもヨンピルでなければならないのかと問うサンテに対し、自分もまた年老いて息を引き取るその瞬間までヨンピルを愛し続けると答えたのです。

その言葉は、かつて若き日のサンテがケヤキの木の下でプ・ミジャに捧げた生涯の誓いと寸分違わぬものでした。目の前にいるサムダルの姿に自分自身のひたむきな愛が重なり、20年ものあいだ頑なに固めてきた頑なな心が音を立てて崩れていきます。寺院の門前で歩き出そうとするふたりを追いかけたサンテは、涙を流しながら笑顔を浮かべ、互いを思いきり愛し合って生きるよう大声で呼びかけました。

登場人物たちの心情を際立たせるコートやスマートなデイリーウェアのディテールは、『サムダルリへようこそ』第14話の衣装解説で詳しく紹介しています。

青いジップアップジャケットを着て、目元を濡らしながら口を開けて笑う短髪の男性

よくある質問

チョ・サンテはなぜサムダルとヨンピルの交際を許したのですか?

寺院の庭でサムダルから「年老いて死ぬまでヨンピルだけを愛する」と告げられたサンテは、かつて自分が亡き妻プ・ミジャに誓った約束と同じ言葉であることに気づきました。彼女の揺るぎない覚悟と愛の深さに触れたことで、20年間抱え込んできた頑なな悲しみが解け、ふたりの愛を涙ながらに認めることになりました。

コ・ミジャがチョ・サンテの家を訪ねた理由は何ですか?

コ・ミジャはサンテの好物であるウニ入りのワカメスープとおかずを作り、直接彼の家へ届けました。かつてプ・ミジャと交わした約束のもとでヨンピルも自分の息子であると宣言し、長年自分を縛り続けてきた罪人のような生き方をやめ、正面から向き合う決意を示しました。

プ・サンドはサムダルへの片思いにどのような選択をしましたか?

プ・サンドは、ヨンピルとサムダルの間に30年かけて築かれた深い絆があり、誰かが入り込む余地はないと実感しました。サムダルに気持ちを打ち明けて重荷を背負わせるのではなく、ひとりで静かにお酒を飲みながら、自分の切ない想いを心の中に収める引き際を選びました。

出典