『ロト1等でも出勤します』第5話では、コン・ウンテが靴のセレクトショップ事業を提案し、社内の危機を乗り越えようと奔走します。独立を試みるかつての上司チョン・ソンヒョクを追い詰めるのではなく、イタリアで予算を超過してまでマントヴァの供給枠を確保し、ソンヒョクへ救いの手を差し伸べるウンテの計算された決断が鮮やかに描かれます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | ロト1等でも出勤します |
| 話数 | 第5話 |
| 放送日 | 2026年9月24日 |
| 放送局・配信 | tvN、TVING |
| 主な出演 | イ・ジュンヒョク、ソ・ヒョヌ、オ・デファン、イ・ヒョンギュン、パク・ボギョン |
過去の絆と役員室で起きた波乱
※第5話の重要なネタバレを含みます。
会社への忠誠心や人との絆は、個人の野心と組織の論理が衝突した瞬間に試されますよね。今回の第5話は、まさにその緊張感が凝縮された見ごたえのある展開でした。
物語は、コン・ウンテとチョン・ソンヒョクが夜の街角で楽しそうに笑い合う、どこか懐かしい過去の記憶から始まります。泥酔した同僚をタクシーに乗せて見送ったあと、ソンヒョクは社員証の番号をもとに宝くじを買い、確率の低さと人との出会いの不思議さを語り合っていました。

しかし、そんな温かな思い出の余韻は、ホンソンインターナショナルのオフィスに戻った瞬間に吹き飛びます。営業4チームのチョン・ソンヒョクが突如として辞意を表明し、部下たちだけでなく、イタリアの重要ブランドであるマントヴァの流通ラインまで引き連れて独立しようと動き出したのです。

これに激怒したチャン・ギョンチョル次長はソンヒョクを裏切り者と激しく責め立てます。ですがソンヒョクも一歩も引かず、過酷な社内競争から抜け出し、仲間により良い待遇を提供したいのだと主張します。法務担当のチン・ヘジュが競業避止の訴訟は実効性が薄く時間ばかりかかると助言する中、ウンテが果敢な対案を打ち出します。社内で靴のセレクトショップを立ち上げ、ソンヒョクが体制を整える前にマントヴァとの独占契約を結んでしまおうという提案でした。
なお、緊迫した会議室での着こなしが気になった方は、『ロト1等でも出勤します』第5話の衣装解説で端正なオフィススタイルの詳細を確かめてみてくださいね。
ミラノでの勝負手とウンテが見せた配慮
ウンテの提案を採用するにあたり、チャン・ギョンチョル次長は300万ユーロの資金を用意しつつも、私情を挟めば全員が共倒れになると厳しい警告を投げかけます。

営業5チームはラクネス店舗の立ち上げに向けて徹夜で商品のバーコード登録をこなし、ウンテは後輩のパク・ギテを連れてイタリアへと飛び立ちます。広大な現地の物流拠点を歩きながら、ウンテはかつて新人だったころにソンヒョクからかけられた励ましの言葉を思い返していました。

現地代理人スポンツァとの交渉は一筋縄ではいきませんでした。ソンヒョク側に供給枠を奪われるのを防ぐため、ウンテは大英断を下します。承認された予算を90万ユーロも超過し、全入荷枠を一括で買い占める契約を結んだのです。
深夜の通話や奔走を経て帰国したウンテの真意は、屋台の席で明らかになります。疲弊したソンヒョクと向き合ったウンテは、確保した在庫を適正な利ざやを乗せてソンヒョクの新会社に卸すと持ちかけます。ホンソンインターナショナルの収益をきっちり守りながら、かつての恩師が資金繰りで破綻するのを防ぐという見事な一手でした。パク・ヒョンスク部長からは予算超過について厳しく叱責されたものの、情に流されず、それでいて冷酷にもなりすぎないウンテの巧みなバランス感覚が際立ちました。
このあとの社内での駆け引きや対立の行方が気になる方は、『ロト1等でも出勤します』第8話あらすじ解説もぜひあわせて読んでみてください。
葬儀場でのすれ違いとエピローグの衝撃
終盤では、登場人物たちの心情と関係性を大きく揺るがす場面が続きます。まずは同僚の母親の葬儀場での出来事です。ソンヒョクは会場の冷たい空気の中、かつての同僚たちの厳しい視線に耐えかねて中に入ることができず、外の冷気の中に立ち尽くしていました。そして香典袋だけを静かに手渡し、夜の闇の中へと姿を消します。かつての仲間と完全に分断されてしまった彼の孤独が痛いほど伝わってくる一幕でした。
そして最大の見どころとなったのが、エピローグで明かされた過去の真実です。物語序盤で描かれた宝くじ購入の翌朝へと時間は巻き戻ります。ウンテから当選結果を尋ねられたソンヒョクは、笑顔で外れたと答えていました。しかしカメラが捉えたのは、青ざめた表情で手を震わせながら、本物の当選券を上着の内ポケットに素早く隠すソンヒョクの姿だったのです。
流通網をめぐる今後の攻防やビジネスの勝負については、『ロト1等でも出勤します』第9話あらすじ解説で詳しく紹介しています。
議論:利己的な裏切りか、それとも隠された苦悩か
エピローグでポケットに隠された宝くじは、ソンヒョクという人物の見方を根底から覆すものでした。ソンヒョクは単なる私利私欲から当選を隠したのでしょうか。それとも、人には言えない複雑な事情があったのでしょうか。
- 冷徹な見方: 突然舞い込んだ莫大な富を前に、後輩と分配するのを惜しんで嘘をついたという解釈です。今回の会社離脱劇も、結局は仲間との連帯よりも個人の利益を最優先する彼の一貫した選択の表れと捉えることができます。
- 葛藤と防衛の見方: 厳しい競争社会の中で巨額の当選金を手にしたことが知られれば、人間関係や職場での立場が一変してしまう恐れがあります。関係性を壊したくないという防衛本能や、何らかの事情ですぐには換金できなかった苦悩が隠されていたという解釈も成り立ちます。
ソンヒョクが見せた震える手と動揺した表情の裏には、どちらの感情が強く働いていたと思いますか。保身に走った裏切り者なのか、それとも自身の選択に縛られた孤独な人物なのか、皆さんの率直な視点をぜひじっくり考えてみてくださいね。
よくある質問
コン・ウンテはなぜイタリアでの交渉予算を90万ユーロも超過したのですか?
ウンテは承認された300万ユーロの予算を90万ユーロ上回る金額を投じ、代理人のスポンツァが持つ出荷枠を完全に抑えました。これは独立を試みるチョン・ソンヒョクを破滅させるためではなく、確保した在庫を適正な利ざやを乗せてソンヒョクの新会社に再販することで、ホンソンインターナショナルの利益を守りつつソンヒョクも救うための緻密な戦略でした。
エピローグに登場した宝くじにはどのような意味があるのですか?
過去の回想で、チョン・ソンヒョクは朝に番号を確認した際、外れたと笑ってごまかしていました。しかしエピローグでは、ソンヒョクが動揺で手を震わせながら本物のくじをポケットに隠す様子が映し出され、現在の社内対立が起きる何年も前から高額当選券を持っていた可能性が浮き彫りになりました。
ホンソンインターナショナルがチョン・ソンヒョクへの法的措置を断念した理由は何ですか?
法務担当のチン・ヘジュが、競業避止義務違反での訴訟は法廷で十分な実効性を持たず、長引くだけだと指摘したためです。さらに会社の上層部が外部監査の目を警戒したこともあり、ウンテが法廷闘争ではなく事業交渉による現実的な解決案を主導することになりました。