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『涙の女王』第14話あらすじ解説|記憶喪失の手術と引き裂かれたふたりの約束

新婚旅行の思い出の地でヘインに想いを伝えるペク・ヒョヌ

『涙の女王』第14話では、脳腫瘍の手術に伴う完全な記憶喪失を恐れて治療を拒んでいたホン・ヘインが、命懸けで自分を救おうとするペク・ヒョヌの姿に心を動かされ、生きるための手術を決断します。しかし手術室へ向かった直後、ユン・ウンソンの罠によってヒョヌは濡れ衣を着せられて警察に連行され、麻酔から目覚めたヘインの前にはウンソンが待ち構えていました。

項目内容
作品名涙の女王
放送回第14話
放送局tvN
首都圏最高視聴率25.2%

ドイツでの過酷な選択と失われる記憶への恐怖

ドイツの医療機関に到着したホン・ヘインとペク・ヒョヌを待っていたのは、腫瘍を除去できる技術がある一方で、過去の記憶をすべて失ってしまうという残酷な宣告でした。『涙の女王』(原題:눈물의 여왕)第14話は、命を長らえることと自分自身の存在意義の間で激しく揺れ動くヘインの姿から始まります。

ヘインにとって、誰を愛し、どのように生きてきたかという記憶を手放すことは、実質的に自分という人間が消えてしまうことと同じでした。かつて新婚旅行で訪れたラベンダー畑の思い出をたどりながらも、これまでの歩みやヒョヌと築き直した愛情こそが自分自身であると主張し、頑なに手術を拒み続けます。

記憶喪失の後遺症を知り困惑するホン・ヘイン
ヘインの手を握り生きてほしいと懇願するペク・ヒョヌ

ヒョヌは何を忘れてしまっても生きていてほしいと涙ながらに懇願しますが、ヘインの決心は簡単には崩れません。ふたりの緊迫した旅路や心情の移り変わりは、旅先でのスタイリングにも鮮やかに表れています。当時の装いのディテールに関心がある方は、『涙の女王』第14話の衣装解説もあわせてご覧ください。

記憶を失えば別人に変わってしまうと苦悩を語るホン・ヘイン
記憶のない別人になるより自分らしくいたいと告げるホン・ヘイン

ソウルでの暗躍とヨンドゥリに集う家族の団結

韓国では、クイーンズグループの経営権を巡る重要な取締役会が開かれようとしていました。しかし、ユン・ウンソンは会議を投げ出し、ヘインを追ってドイツ行きの飛行機に乗り込みます。ウンソンにとってヘインの記憶喪失は、これまでの策略や悪事を白紙に戻し、自らが唯一無二の保護者として彼女の人生に入り込む絶好の機会に見えていたのです。母であるモ・スルヒからの叱責も意に介さず、異常な執着を露わにして暴走を続けます。

ヘインの記憶喪失に乗じて接近を図るユン・ウンソン
海外の研究所を探し回ってメールを送り続けたペク・ヒョヌ

一方、ヨンドゥリに残されたヘインの家族は、彼女が手術を拒絶している知らせを受けて胸を痛めていました。ヘインの父は、ヒョヌが海外の医療機関を探し出し、夜を徹して何百通もの相談メールを送った末にようやく掴み取った治療の機会だったことを明かします。

さらにソウルでは、裏金リストを取り戻そうと迫るモ・スルヒに対し、キム・ソンファが義理の娘であるチョン・ダヘと孫を毅然と庇う場面が描かれました。追い詰められた家族が結束して立ち向かう姿は、切迫した関係性の変化を描いた『家族関係証明書』第63話のあらすじ解説に通じる緊張感を持っています。

モ・スルヒの脅迫から家族を守ろうとするキム・ソンファ

炎上する車と素手で窓を砕いたヒョヌの叫び

病院の礼拝堂で、ヘインは愛し愛された記憶だけは奪わないでほしいと神に祈りを捧げていました。駆けつけたヒョヌは、たとえ目覚めたヘインがまったくの別人になり、自分を嫌うようになったとしても、何度でも最初からやり直して振り向かせてみせると誓います。

礼拝堂で愛した記憶だけは残してほしいと祈るホン・ヘイン
ヒョヌの前で生きる希望に揺れ涙を流すホン・ヘイン

ふたりの頑なな対立を決定的に動かしたのは、病院の駐車場で起きた事故でした。大型トレーラーがヘインの乗っていた車に衝突し、車両は瞬く間に炎に包まれます。ヘインが車内に閉じ込められていると信じ込んだヒョヌは、燃え盛る車に駆け寄り、素手で運転席の窓ガラスを叩き割り続けました。

トラックの衝突で炎上するヘインの乗車車両
ヘインの無事を確認して涙を流すペク・ヒョヌ

幸いにも四つ葉のクローバーを買いに車を離れていたヘインは無事でした。血まみれの手で泣き崩れるヒョヌの姿を目の当たりにした彼女は、彼をひとり遺して逝くことはできないと悟ります。傷ついたヒョヌの手を手当てしながら、ヘインはついに手術を受ける約束を交わしました。

血だらけになったヒョヌの手を取って胸を痛めるホン・ヘイン
ヒョヌの手を手当てしながら手術を受ける決意を固めるホン・ヘイン

奪われた日記帳と麻酔の底から紡がれた名前

手術の前夜、ヘインは自分のこれまでの歩みと素直な心情を書き留めた日記帳をヒョヌに託します。目覚めた後の道しるべとして返してほしいと頼み、手術室から出たときに最初に顔を見せてほしいと約束しました。

手術後の道しるべとして日記帳をヒョヌに託すホン・ヘイン
目覚めたとき一番に見る人を信じるとヒョヌと約束を交わすホン・ヘイン

しかし、ヘインが手術室に入った直後、病院にはドイツの警察が現れます。ピョン・ソンウク殺害の嫌疑を仕組んだウンソンの罠により、ヒョヌは手錠をかけられて連行されてしまいました。手術室の外に残されたヘインの日記帳はウンソンの手に渡り、その場で燃やされてしまいます。

手術室へ向かうヘインを見つめ無事を祈るペク・ヒョヌ

手術を終えて意識を取り戻したヘインはすべての過去を忘れていましたが、その唇がかすかに紡いだ最初の言葉はヒョヌの名前でした。病室に現れたウンソンは大学時代の恋人だと偽り、ヒョヌを乱暴な前夫として塗り替えます。初雪が舞う窓辺でホウセンカに染まった爪を見つめながら、理由のわからない胸の痛みに涙を流すヘインの描写は、過酷な状況下ですれ違う心を描く『また!?オ・ヘヨン』第5話のあらすじ解説のような切なさを漂わせています。エピローグでは、麻酔で眠りに落ちる最後の瞬間まで、ヘインが意識の底に刻み込もうとヒョヌの名を繰り返していた姿が明かされました。

よくある質問

ホン・ヘインがドイツでの脳手術を頑なに拒んでいた理由は何ですか?

現地の医療スタッフから、腫瘍を除去する手術によって過去の記憶を完全に失うリスクがあると告げられたためです。ヘインは、ヒョヌと過ごした時間や愛し合った記憶を失って別人として生きることは、自分として死ぬことと同じだと受け止めていました。

ヘインが手術を受けると決意を変えた直接のきっかけは何ですか?

駐車場で大型トラックがヘインの車に衝突して激しく炎上した際、彼女が乗っていると信じたヒョヌが素手で窓ガラスを割り続けました。血だらけになって泣き崩れるヒョヌの絶望を目の当たりにし、彼を悲しませたまま遺して逝くことはできないと強く実感したためです。

手術後、ユン・ウンソンはどのようにしてヘインに接触したのですか?

ピョン・ソンウク殺害の偽の容疑を仕組んでヒョヌを手術室前で警察に逮捕・連行させました。その後、ヘインがヒョヌに託した大切な日記帳を奪って燃やし、麻酔から覚めた彼女に対して自分が長年の恋人であると偽って近づきました。

麻酔から目覚めたヘインが最初に口にした言葉は何でしたか?

記憶が消去された状態でありながら、最初に小さく呟いた言葉はペク・ヒョヌの名前でした。手術台の上で麻酔が効いて眠りに落ちる直前まで、無意識に刻み込むようにヒョヌの名を呼び続けていたことがエピローグで示されています。

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