『マイ・ディア・ミスター』(原題:나의 아저씨)第14話では、パク・ドンフンが役員面接でイ・ジアンを毅然と庇い、常務への昇進を勝ち取ります。しかしドンフンを守るため姿を消したジアンの盗聴行為が警察の捜査から発覚します。真実を知ったドンフンは怒りに震えながらも、盗聴されている端末へ向かってジアンに電話を寄越すよう切実に語りかけます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | マイ・ディア・ミスター |
| 放送回 | 第14話 |
| 放送局 | tvN |
| 重要展開 | パク・ドンフンの常務昇進と盗聴の露見 |
役員面接の波乱とドンフンが見せた信念
※第14話の重要な展開や結末に触れていますのでご注意くださいね。
常務候補の最終審査で、ユン常務はドンフンの資質ではなく契約社員イ・ジアンの過去を持ち出して揺さぶりをかけます。過失致死の記録を持ち出して社内スキャンダルに仕立てようとする相手に対し、ドンフンは少しも怯みません。正当防衛が認められた法的な経緯を淡々と伝え、人間が働く職場において過去の傷を暴き立てる卑劣さを真っ直ぐに指摘します。組織の論理に屈せず、一人の人間としての尊厳を静かに守り抜くドンフンの言葉が胸に刺さりますね。
審査を終えて自分のデスクに戻った彼が目にしたのは、すでに荷物が片付けられたジアンの誰もいない椅子でした。
オフィススーツと実用的な作業着の対比や着こなしについては、当サイトの『マイ・ディア・ミスター』第14話の衣装解説でも詳しく取り上げています。
もぬけの殻の部屋と公衆電話越しの涙
連絡が取れなくなったジアンを案じ、ドンフンは祖母が入所していた療養院へ駆けつけますが、そこにも二人の姿はありません。急な坂道を登ってたどり着いた彼女の小さな部屋の引き戸を開けると、静まり返った空間には古いテレビと小型の冷蔵庫、綺麗に畳まれた布団だけが残されていました。

近所の居酒屋のチョンヒは、夜明け前に大きなリュックを背負って街を去っていくジアンを見かけたと振り返ります。この町が大好きだったと静かに告げて消えた彼女の胸の内を思うと切なくなります。

やがて公衆電話からドンフンへ着信が入ります。冷たい視線に耐えられず転職活動に出たのだと強がるジアンですが、ドンフンはその頑なな嘘の裏にある痛みを瞬時に見抜きます。

受話器を握りしめ、こらえきれずに涙を流すジアン。生まれて初めて何度も優しさをくれた大人への感謝と、この世に生まれてきたことへの救いを語る姿は涙を誘います。

何があっても祖母のときには必ず連絡しなさいと約束を交わす場面の静かな絆は、『私たちのブルース』第18話あらすじ解説で描かれた家族の葛藤と温もりにも重なる深みがあります。
役員会の挙手採決と町中を包む歓喜
社内では、若い社員の痛ましい過去を政争の道具にした役員たちに対し、チャン会長が怒りを露わにします。その場で即座に決着をつけるよう命じ、役員会での挙手採決が行われました。

採決の結果、ドンフンの常務昇進が正式に決定します。社内ネットワークに公示が出た瞬間、安全診断チームのフロアは歓喜の渦に包まれました。

朗報は瞬く間に町へと伝わり、弟のギフンと兄のサンフンは母の家へ駆け込んで喜びを爆発させます。長年、家族の重荷を一人で背負ってきた誠実な次男が報われた瞬間でした。

ドンフン自身も手元の画面で短く昇進を伝えるメッセージを打ち込みます。

夜にはチョンヒの店に町の仲間たちが集まり、花束や杯を交わしてドンフンを祝福します。

賑やかな宴の喧騒が広がる一方、遠く離れた暗い部屋で、ジアンはイヤホンを耳に差し込み、ドンフンの携帯越しに漏れ聞こえる笑い声を一人静かに聴いていました。
暴かれた盗聴の罠と深夜の呼びかけ
祝賀ムードは一転、ネットカフェでソン・ギボムが警察に身柄を拘束されたことで急展開を迎えます。

押収された通話履歴の最後に残されていた名前から、パク専務はジアンの関与を察知します。昼食を口実にドンフンを社外へ連れ出し、携帯電話の電源を切るよう指示しました。精密検査の結果、ドンフンの端末には日常の足音やため息までリアルタイムで送信し続ける盗聴プログラムが仕組まれていたことが判明します。自分が庇ったジアンがト・ジュニョンの企みに絡んでいた事実を知り、ドンフンは激しい衝撃を受けます。

地下駐車場でジュニョンを追い詰めたドンフンは、胸ぐらを掴んで真相を問いただします。

追い詰められたジュニョンは、ジアンが妻カン・ユニとの不倫関係を盾に動いていたこと、そしてドンフンを破滅から守るために全責任を背負って逃亡した事実を白状しました。怒りと苦悩のなかで拳を振り下ろしたドンフンは、深夜の暗がりの中で、両手で携帯電話を包み込みます。

画面の向こうでジアンが耳を澄ませていることを確信した彼は、マイクへ向けて名前を呼び、電話をかけてくるよう低く切実に語りかけるのでした。傷ついた者同士が互いを庇い合う結末の切なさは、『私たちのブルース』第20話最終回あらすじ解説で迎える救いにも通じる余韻を残します。
よくある質問
パク・ドンフンが役員面接でイ・ジアンを擁護したのはなぜですか?
面接の席でユン常務がジアンの過去の過失致死の前科を持ち出し、ドンフンを失脚させようと画策しました。これに対しドンフンは、執拗な暴力から身を守るための正当防衛として法的に認められた経緯を説明しました。会社は機械ではなく人間が働く場であり、傷を乗り越えようとする人を組織として守るべきだと毅然と主張しました。
ドンフンの常務昇進はどのように決定されましたか?
役員たちが社員個人のトラウマを利用して社内抗争を繰り広げている事態を受け、チャン会長が強く叱責しました。その場で即座に結論を出すよう求められた役員会において挙手採決が行われ、ドンフンの常務就任が正式に可決されました。
ジアンが突然姿を消した本当の理由は何ですか?
ジアンは公衆電話で冷たい視線から逃れて新しい仕事を探すためと話しましたが、実際はト・ジュニョンとの盗聴作戦が警察に露見し、ドンフンにスキャンダルや社会的破滅が及ぶのを防ぐために一人で身を隠しました。
ドンフンはどのようにしてスマートフォンの盗聴に気づきましたか?
ネットカフェでソン・ギボムが逮捕され、警察が押収した通話記録からジアンの名前が浮上しました。これに気づいたパク専務がドンフンを密かに連れ出し、専門家による検査を行ったところ、日常の会話や足音をリアルタイムで中継する盗聴プログラムが発見されました。