『デュアル・トラック』第2話では、バンコクにやって来たジャン・ムーが、ジン・ジャオの過酷な現実を知ることになります。彼がユウジョウという名で違法な地下格闘技のリングに上がり、激しい打撃に耐えて賞金を稼ぐ姿を目撃。ジン・ジャオは彼女を連れ出して追手から逃れますが、現場を取り囲む追手をごまかすため、とっさにジャン・ムーを自分の恋人だと告げます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| エピソード | 第2話 |
| 物語の舞台 | タイ・バンコク |
| リングネーム | ユウジョウ |
| 主演キャスト | ユー・シューシン、ハー・ユー |
バンコクの冷たい距離感とトゥクトゥクの追跡
バンコクの狭い部屋で給湯器の壊れたホースを修理しているときから、ジン・ジャオの態度はどこまでも冷ややかでした。家族として温かく迎えるどころか、招かれざる客のようにジャン・ムーを扱い、心に高い壁を作っているのが伝わってきます。街へ出たジン・ジャオは、背後をつけてくる彼女の気配にすぐ気づき、尾行をやめるよう警告します。

しかしジャン・ムーは引き下がりません。そこへ赤髪の現地連絡係ジン・フォンズが運転するトゥクトゥクが通りかかります。彼がジン・ジャオの知り合いだと見抜いたジャン・ムーは、もともと兄と約束があったと機転を利かせて同乗に成功。このとっさの賭けが、ジン・ジャオが夜を過ごすバンコクの裏世界へと彼女を導いていきます。


地下リングのユウジョウとリング下の絶叫
たどり着いた先は、熱気と怒号が渦巻く違法な地下格闘技場でした。客席にはワンジー・モータースの代表をはじめとする高額な賭け金を動かす有力者たちが顔を並べています。ここでジン・ジャオは本名を伏せ、ユウジョウという名で戦っていました。洗練された技の応酬ではなく、裕福な見物人からファイトマネーを得るため、容赦ない打撃を耐え忍ぶ姿が痛々しいです。

血を流す姿を目の当たりにしたジャン・ムーは耐えきれず、客席から叫び声を上げます。借金でも賠償金でも自分が肩代わりするから暴行をやめてほしいと訴える声に、ジン・ジャオの集中が途切れます。彼はリングから降り、ジャン・ムーの腕を掴んで暗い駐車場へと連れ出しました。

作中で描かれる登場人物の装飾や服装の対比については、『デュアル・トラック』第2話の衣装解説で詳しく触れています。
駐車場での衝突とバンコク市街の逃走劇
薄暗い駐車場で、ジン・ジャオは誰に連れられてここへ来たのか問い詰め、底辺の現実を見たのだから国へ帰れと冷たく突き放します。しかしジャン・ムーも長年胸にためていた痛みを爆発させました。返事のこない手紙を書き続け、実家の階段に連絡先を残し、彼を失望させないよう学業に励んできた歳月を明かします。タイまで来たのは、金のために殴られる姿を見るためではありません。


感情のぶつかり合いが終わる間もなく、敵対する車両がふたりを取り囲みます。ジン・ジャオが急いでハンドルを握り、ジャン・ムーはスマホの地図を見ながら鋭角の曲がり角や路地裏の出口を指示。夜のバンコクを舞台にした緊迫のカーチェイスが展開します。


偽装恋人の盾と食卓で交わした幼少期の記憶
追手を振り切った先でも組織の男たちに囲まれ、ジャン・ムーの身元を問い詰められます。そこでジン・ジャオは彼女を強く引き寄せ、浮気を疑ってついてきた嫉妬深い恋人だと嘘をつきました。危険を回避するためのとっさの機転でしたが、急激に縮まったふたりの距離に気まずさと緊張が漂います。


危機が去りひとりになったジャン・ムーは、幼い日の記憶を思い出します。実家の食卓で、ジン・ジャオが笑顔で自分の手を包み込むようにして文字を教えてくれた優しい光景です。かつての優秀な少年がなぜこれほど危険な裏社会に身を投じることになったのか、謎は深まるばかりです。ふたりには血縁関係がなく、大人たちから適切な距離を保つよう釘を刺されていた過去も、ふたりの関係をさらに複雑にしています。

ふたりが抱える過去の真実や結末での選択については、『デュアル・トラック』第26話のあらすじと結末解説や、終盤の衣装を振り返る『デュアル・トラック』第26話の衣装解説で確認できます。
よくある質問
ジン・ジャオがバンコクの地下リングで戦っている理由は何ですか?
ユウジョウという偽名を使い、ワンジー・モータースの代表ら高額な賭けを行う有力者たちの前でファイトマネーを稼ぐためです。激しい打撃に耐える危険な生活を送っており、ジャン・ムーを遠ざけようとする背景にもこの逼迫した金銭事情を隠したい意図がうかがえます。
ジャン・ムーはどうやって秘密の地下格闘技場を突き止めたのですか?
ジン・ジャオから尾行をやめるよう警告された後、トゥクトゥクを運転する知人のジン・フォンズと偶然遭遇しました。兄と会う約束をしていると嘘をついて信じ込ませ、試合会場へ直接連れて行ってもらうことで突き止めました。
ジン・ジャオはなぜ周囲にジャン・ムーを自分の彼女だと紹介したのですか?
現地の組織関係者に取り囲まれて彼女の身元を問い詰められた際、ジャン・ムーを危険から守るためです。浮気を疑ってついてきた嫉妬深い恋人という設定をその場で作って不審感を打ち消しました。
ジャン・ムーとジン・ジャオのふたりに血縁関係はありますか?
ふたりに血のつながりはありません。幼少期の回想でも、成長するにつれて一定の距離を保つよう大人の保護者たちから注意されていた過去が描かれています。